がん検診
Cancer examination
名古屋市民のがん検診費用は500円
名古屋市では癌の早期発見・早期治療を目的として、各種がん検診が行われていますがこのたび、名古屋市民の方を対象に500円で受けられるようになりました。
500円がん検診は当院でも受けられます(一部受けられない検診があります)。他に骨粗しょう症、市国保特定健診も受け付けております。この機会にぜひ受診し、ご自身の健康をチェックしましょう。
事業 | 受診回数 | 対象 | 内容 | 当院での取り扱い |
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胃がん検診 (エックス線検査) |
年度に1回 | 40歳以上の市民 (昭和60年3月31日までに生まれた方)で、 前年度に本市の 胃がん検診(内視鏡検査)を 受診していない方 |
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○ |
大腸がん検診 | 年度に1回 | 40歳以上の市民 (昭和60年3月31日までに生まれた方) |
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○ |
肺がん・結核検診 | 年度に1回 | 40歳以上の市民 (昭和60年3月31日までに生まれた方) |
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○ |
子宮がん検診 | 2年度に1回 | 20歳以上の女性市民 (平成17年3月31日までに生まれた方)で、 前年度に本市の子宮がん検診を 受診していない方 |
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乳がん検診 | 2年度に1回 | 40歳以上の女性市民 (昭和60年3月31日までに生まれた方)で、 前年度に本市の乳がん検診を 受診していない方 |
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前立腺がん検診 | 年度に1回 | 50歳以上の男性市民 (昭和50年3月31日までに生まれた方) |
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○ |
胃がん
40歳を超えると、胃がんにかかる率やがんによる死亡率が上がってきます。 胃にがんができると、その部分が潰瘍になったり、出血したりします。 進行した胃がんでは食べたものが消化されにくくなったり、体重が減ってきたりしますが、一方で早期の胃がんには症状が全くない場合が多く見られます。40歳になったら、年に1回、胃がん検診を受けましょう。
胃がんの検診方法:胃エックス線検査
胃はそのままではレントゲンに写りません。このため造影剤を使います。
(1)はじめに
透視台に上がったら、まず発泡剤(空気で胃を膨らませる粉薬です)を飲みます。
胃の中から空気を逃がさないように、げっぷを我慢してください。
(2)では、検査開始です
コップに入った造影剤(白い液体;バリウム)を何回かに分けて飲んでいただきます。
飲みながらいろいろな姿勢、角度でレントゲンを撮ります。
おなかを圧迫する事もあります。放送で合図しますので指示に従ってください。
(3)検査が終わりました
口をすすいで待合室でお待ちください。医師から結果をご説明します。
(4)お疲れ様でした
バリウムをスムーズに排出するために下剤を差し上げます。服用後6~8時間で効いてきます。
数日以内にご説明した結果を文書にして通知します。
大腸がん
大腸がんにかかる率は50歳頃から増えはじめ、高齢になるほど高くなります。
大腸がんの症状にはがんからの出血による血便・貧血や、がんによる腸の通過障害のため腹痛・便が細くなる、便秘と下痢をくり返すといったものがありますが、ごく早期にはこうした症状はなく、肉眼的には血便もわからない場合があります。40歳以上の方は年に1回、便潜血検査による大腸がん検診を受けましょう。
大腸がんの検診方法;便潜血検査(ヒトヘモグロビン2日法)
お渡しした容器に便を採取し、提出していただきます。
精度を上げるため2日分の便を調べます。2、3日で結果は判明します。
便潜血反応は痔や腸の炎症、大腸のポリープ(良性病変)などでも陽性になることがありますが、大腸がんの早期病変から出血している場合には有力な検査方法です。陽性と判断された方は必ず精密検査を受けましょう。
肺がん・肺結核
肺がんにかかる率は40歳代後半から増えはじめ、高齢になるほど高くなります。近年かかる率、死亡率とも増えており、喫煙と密接な関係があります。
病巣が小さいうちは症状はほとんどありませんが、ある程度進行して胸の痛みや呼吸困難などの症状がでる段階になると完治は非常に難しくなります。タバコを吸わない方にも肺がんが発生することはありますが、タバコを吸う方は特に年1回は検診を受けるようにしましょう。
肺がん(肺結核)の検診方法;胸部エックス線検査と必要な方に喀痰細胞診
肺全体を正面からレントゲン撮影します。
肺の中に異常な陰影がないかを調べます。ある一定量以上タバコを吸っている方や、血痰がある方には喀痰の検査も行います。
喀痰中に異常な細胞がないかを調べます。胸部エックス線検査は、撮影後に医師から結果を説明します。
喀痰細胞診検査は数日後に文書でエックス線検査結果とあわせて通知します。
前立腺がん
前立腺がんは男性特有のがんで、65歳以上で増えてきます。
早期のがんには前立腺肥大に伴う症状(排尿困難、頻尿)以外に特有の症状はないことが多く、一方で進行すると骨に転移を起こすことが多いため、腰痛などで発見される場合があります。
前立腺がんの検診方法;問診、採血(PSA)検査
PSAは腫瘍マーカーと呼ばれる採血項目の一つで、前立腺がんが発生した時に上昇する物質です。
他の腫瘍マーカーに比べて早期がんの段階からあがってくるため早期発見に役立ちます※。
方法は通常の採血と同じです。数日後に結果が判明しますので文書で通知します。
※ただし前立腺炎や、前立腺肥大でも上昇することがあり、一方でPSAの上昇しない前立腺がんもあります。
お申込み方法
(1)ご希望のがん検診をお選びください。
(2)当クリニックに直接お電話ください。
「名古屋市の◯◯検診を希望します」とお伝え頂き、ご希望の日時をご予約いただきます。
※当クリニックでお取り扱いしている検診であれば複数を同時に受けていただく事もできます。
(3)予約した日時に、保険証など、住所・生年月日がわかるものをご持参ください。
(4)当院でお取り扱いしていない検診(子宮がん検診・乳がん検診)については他院で受診可能です。
※胃がん検診は原則として午前の予約です。その他については随時可能です。
〈 注意事項 〉
- 自己負担金は令和6年度の金額です。
- 検診の結果、精密検査が必要となった場合や、病気が発見された場合の検査料、治療費は医療保険扱いとなるため別途料金が必要となります。かかりつけ医をお持ちでない方、かかりつけ医以外の医療機関で受診される方は健康保険証をお持ちになる事をお勧めします。
- 検診の結果については名古屋市に情報提供されます。あらかじめご了承ください。
お電話での受付
052-733-1393
予約受付時間
- 月~水・金 9:00~16:00
土曜日 9:00~14:30
※混雑状況のご確認もできます。